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『荒野の戦士 グイン・サーガ2』 栗本薫 [か行の作家]


荒野の戦士―グイン・サーガ(2) (ハヤカワ文庫JA)

荒野の戦士―グイン・サーガ(2) (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 栗本 薫
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1979/10
  • メディア: 文庫


【内容情報】 新興モンゴールの手でパロの王国は滅び去った。からくも辺境におちのびた王族、リンダとレムスの姉弟はそこでグインと名乗る記憶をなくした豹頭の超戦士に助けられた。しかしその彼らもついに捕われ辺境の砦に連行されてしまう。ところが砦は蛮族セムの襲撃に陥落、リンダ、レムス、グインそしてやはり砦に捕らえられていた傭兵のイシュトバーンは、死の河ケスにいかだを乗り出したー未曾有の大シリーズ第2巻。(背表紙より)



ますますおもしろくなってきました。今回はスタフォロス城で出会ったイシュトバーンと共にいかだで死の河といわれるケス河をこえていきます。
一方、モンゴール軍を指揮しているのは金髪の美少女であるアムネリス18歳。
グインはセムといわれる猿人に似た小人たちと手を組みモンゴール軍との戦いがはじまります。
イシュトバーンは黒い瞳の黒髪の美青年で口数は多いけどとても素敵です。
今後どういう活躍をみせてくれるのか楽しみな一人。

読み出すと止まらない面白さです。
この世界が130巻も楽しめるなんて嬉しすぎます。
年明けからいい本に出会ったなあとしみじみ思いました。




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『豹頭の仮面 グイン・サーガ1』 栗本薫 [か行の作家]


豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (ハヤカワ文庫JA)

豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 栗本 薫
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1979/09/29
  • メディア: 文庫


【内容情報】 中原の由緒正しき王国パロは新興モンゴールの侵略の前に一夜にして滅び去った。王家の血をひくリンダとレムスの双子の姉弟はいかなる手段によったか妖魅の跳梁する辺境の森に逃れた。だが追い手の厳しい追及はたちまち二人を窮地におとしいれる。そのとき忽然とあわられた一人の男ー豹頭人身の怪人が二人を救い出すのだった。現代のロマンの語り手栗本薫が壮大な構想のもとにくりひろげる絢爛たるドラマ開幕(背表紙より)



今さらですがとうとうグインデビューしました。
というのも去年のクリスマスに旦那に大人買いでとりあえず50巻まで買ってもらったのでした。
ずっと読みたかったシリーズですが130巻はさすがに読めるのか不安でなかなか手を出せずにいました。

でも読み出すと止まらないおもしろさです。
グインは何故豹頭なのかどこから来たのかまったく記憶がないので
今後徐々に明らかになっていくのでしょう。
双子のリンダとレムスの運命も気になるところ。

かなり古い本なのに今読んでも面白い。
栗本さんの壮大な構想にホント頭が下がります。

完結していないそうで残念ですがしばらくこの世界にどっぷりはまりそうです。
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2011年 [日々の出来事]

あけましておめでとうございます。

昨年は年末にこちらに引越ししてきたのですが
引越しのサポートがうまくいかず手動で少しずつ移行している状態です。
そんなブログですが読んでくださっている皆様本当にありがとうございます。
今年もどうかよろしくお願いいたします☆


<今年の目標>

・グインサーガを読み始めたのでとりあえず50巻まで読む

・毎日20分自分の勉強をする

・翻訳もの、古典ものを読む



といったところです。
育児をしながらの読書になるのでどうなるかわかりませんが・・・。
かなりあやしいかも・・・。



ブログはのんびりマイペースでがんばっていこうと思います。

タグ:日記
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今年もあとわずか [日々の出来事]

今年も残すところあとわずかになりました。
今年は3月に長男が誕生しいつもと違う年末年始になりそうです。
明日から実家のほうに帰省する予定なので
しばらく更新はストップすることになります。

来年は積読本を少しでも減らせるよう頑張って読みたいです。
今年もたくさんいい本に出会えました。

来年もよろしくお願い致します。

よいお年を[わーい(嬉しい顔)]
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『華竜の宮』 上田早夕里 [あ行の作家]


華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

  • 作者: 上田 早夕里
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/10/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



【内容情報】 ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で「魚舟」と呼ばれる生物船を駆り生活する。陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。同じ頃、「国際環境研究連合」はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した―。最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨篇。(BOOKデータベースより)




これは本当に面白かった。傑作だと思います。
まずこの海上民の設定がツボでした。
陸地が水没した世界で人類は「魚舟」という船をつかって移動するというもの。
しかもこの「魚舟」はただの船ではなくて生きていて自由に動かすには唄を歌い誘導すること。
最初はすごく難しいのかなと思って読みにくかったのですが
魚舟の船団をまとめるオサであるツキソメという女性の正体が徐々に明らかに
なってくるとすごく物語に引き込まれました。後半は涙なくしては読めないほどでした。

SFの設定は難しくてすべてを理解できたとは思えませんが
圧倒的なスケールに驚きます。
またアシスタント知性体というロボットのような相棒と青澄誠司との
関係もすごく良かったです。
近未来にこういう時代がくるのでは?!と思わせるようなすばらしい作品。
とにかく読んで損はしませんでした。
かなりおススメです。

著者の作品に『魚舟・獣舟』があるそうなので
近いうちに読んでみようと思います。







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『田舎の刑事と趣味とお仕事』 滝田務雄 [た行の作家]


田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫)

田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫)

  • 作者: 滝田 務雄
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/09/29
  • メディア: 文庫



【内容情報】(bookデータベースより) 彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見えるという点で、まあ珍名の部類に入る。職業は警察官。階級は巡査部長。既婚で子供はない。ふだんはヒマでも、事件が起これば無能な白石と真面目な赤木、二人の部下を連れて現場に急行する。起こる事件は本ワサビ泥棒、カラス騒動…。第三回ミステリーズ!新人賞受賞作から始まる愉快な脱力系ミステリ短編集。







ハジメマシテの作家さん。これはとにかく面白かった。人前で読むにはとてもキケンです。
久ぶりにゲラゲラと笑いながら読みました。

田舎の刑事黒川は趣味がネットゲームのロープレ。しかも黒川はこのゲーム内で女子大生を偽っている。
そのほうが初心者に親切に教えてくれるからだ。
そこへある日部下の白石が実名で登場し事件のことやら上司のことについて
とにかくいろいろと暴露しまくる。
その仕返しは現実に職場で厳しく当たられるのである。
このやりとりがほんとに面白くて笑えます。

そして何よりも黒川の奥様。上品で清楚な感じなのに事件のたびに腹黒くなっていってるような・・・。
黒川と奥さんとのやりとりも面白いです。
事件のほうはというとこちらもちゃんとミステリになっていて毎回納得させられます。

続編があるようなので是非読みたいです。




<収録作品>
「田舎の刑事の趣味とお仕事」
「田舎の刑事の魚と拳銃」
「田舎の刑事の危険とリベンジ」
「田舎の刑事の赤と黒」
「田舎の刑事のウサギと猛毒」
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『空の中』 有川浩 [あ行の作家]


空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: 文庫



【内容情報】 200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは―すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント。(bookデーターベースより)







自衛隊3部作のうちの1部。
今更ながら読みました。
これはかなりおもしろかった。
SFの要素がたくさんなのに何故かほろりときてしまう。



自衛隊パイロットとメーカー担当者は四国沖の高空2万メートルで謎の生命体を発見するが・・・。
いっぽう航空事故で父を亡くした瞬は幼馴染の佳江と海辺で見たことのない生物をみつけた。
ふたつの事柄が重なり合ったときとても心を揺さぶられました。



そして父親を亡くした瞬を何かと面倒をみてくれる近所の宮じい。
この宮じいの言葉が一つ一つなにげに深い。
また本編は高知弁で書かれているので慣れるまでに多少違和感があるけど
最後には高知弁以外考えられなくなるほど嵌ってました。


とにかく面白いのでおススメです。


あとがきの後の「仁淀の神様」は反則です。
涙が止まりませんでした。



タグ:有川浩
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『花散らしの雨 みをつくし料理帖』 高田郁 [た行の作家]



花散らしの雨 みをつくし料理帖

花散らしの雨 みをつくし料理帖

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2009/10
  • メディア: 文庫



【内容情報】 元飯田町に新しく暖簾を掲げた「つる屋」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。 早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせて信頼を寄せていく澪。 だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる屋」よりも先に供されているという。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい・・・。(背表紙より)





「みをつくし料理帖」シリーズの第2弾です。
前作の「八朔の雪」で大好きになったこのシリーズ。
今回も期待を裏切りません。
何といっても澪の作る料理のおいしそうなこと。空腹で読むには危険です。
そして涙なくしては読めません。
今回はふきという少女が加わってさらにつる屋を盛り上げます。




おいしい料理で人を幸せにできる澪の日々の取り組みや精進の積み重ねに
勇気をもらいました。
今後も澪がどういう人生を送っていくのかずっと見守りたいシリーズです。



<収録作品>
・俎板からーほろにが蕗ご飯
・花散らしの雨ーこぼれ梅
・一粒符ーなめらか葛饅頭
・銀菊ー忍び瓜














『ボトルネック』 米澤穂信 [や・ら・わ行の作家]


ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/09/29
  • メディア: 文庫



【内容情報】(bookデータベースより) 亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。







米澤さんは小市民シリーズのみ既読の作家さん。
今回はあまり評判がよろしくなかったのですが本屋さんで平積みされてるのを見て
やっぱり購入してしまいました。
 
なんといっても読後感があまりよろしくない。
亡くなった恋人の諏訪ノゾミを追悼するために東尋坊へとやってきた嵯峨野リョウ。
リョウが墜落してみた世界は・・・。
いるはずのない姉がいる。
リョウの生まれなかった世界では姉が生きている。
そしてリョウの生まれた世界とのパラレルワールド。

自分の生まれなかった世界では何よりも姉が活き活きとして
うまくいかなかった事柄をきちんと対処している。
自分が生まれたことへの後悔が募る。
 
真っ暗な海と曲がりくねった道。失望のままに終わらせるか絶望しながら続けるかの二者択一。
どちらも残酷で救いようのない暗澹たる気持ちになりました。


そして え?これで終わり?というところで終わってしまう。
ミステリーなんだけどちょっとSFっぽい感じもしました。
ストーリーとしては楽しいと思いますが
私は登場人物への共感は持てなかったので残念です。


次は古典部シリーズを読んでみようと思います。



タグ:米澤穂信
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『警官の血』 佐々木譲 [さ行の作家]



警官の血〈上〉 (新潮文庫)

警官の血〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 佐々木 譲
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/12/24
  • メディア: 文庫



警官の血〈下〉 (新潮文庫)

警官の血〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: 佐々木 譲
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/12/24
  • メディア: 文庫



【内容情報】昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。(BOOKデータベースより)




佐々木さんはハジメマシテの作家さん。本書は単行本が発売されたときからすごく評判もよかったので気になっていました。
親子三代にわたる警官という職業について書いたミステリー。ミステリーというよりも人間の本質というか心情とかのほうがきっちりと描かれていました。
一代目の安城清二はお宮入りとなった上野公園男娼殺人事件について自ら捜索をはじめるが突然謎の死を遂げてしまう。
そして二代目の民雄は学生運動の秘密スパイとして北海道の大学生に扮し過酷な任務を与えられる。これにより民雄の精神はぼろぼろになっていく。このへんは読んでいてつらかったです。
三代目和也は祖父、父の捜索していた事件への真相へ近づきます。
警官という職業を時代を通してうまく描いているなと感じました。これはさすがとしかいえません。
しかし犯人はやっぱり許せない。時代がそうさせたとは思いたくないです。

タグ:読書
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